関西お好み焼きはお客様に焼いていただきます。
キャベツの切り方は一般的に千切り・粗みじん切り・細みじん切りの3種類あります。信じられないかもしれませんが、キャベツの食感を求めるならば、細みじん切りです。大阪をはじめ全国各地の研修で生徒さんにも食べ比べていただいた結果です。当店は手間はかかりますが、細みじん切りを採用しキャベツの食感を重視しています。
豚肉の調理は一般的に貼り付け・混ぜ込みの2タイプあります。貼り付けタイプはお肉がカリカリに固く仕上がります。一方混ぜ込みは豚のうまみを、お好み焼きの中に閉じ込めることができます。お好み焼きの中心までしっかり火が通るIH鉄板なので、混ぜ込みでも生焼けの心配もなくうまみの強いお好み焼きに焼きあがるため、当店では混ぜ込みスタイルを採用しています。
生地は和風のだしを利かせ、強炭酸水でその粉を溶いています。強炭酸水で溶くことで溶き粉の中に空気を含み、お好み焼きがふっくら仕上がります。キャベツの量に対し、溶き粉を少なめにし、山いもとろろを加えることで、お好み焼きの外側がカリッと中側はとろとろに仕上がるようにしています。
卓上に焼き方の三角ポップを設置しておりますので、その通りに焼けば失敗なく美味しく焼けます。
広島お好み焼きは厨房の鉄板でベテランの職人が焼いて提供します。
当日の朝、キャベツの状態(硬さ・水分量)を見極め、千切りの太さを調整します。すべて手切りで、キャベツの芯から延びる葉脈をカットし、ムラなく火が通るようにカットしています。もやしは当日の朝採れたものを真空パックで保存し、いつもシャキシャキな良い状態を保っています。肉は一般的に2mmの厚みのものを使用しますが、当店は倍の4mmのものを使用していします。
美味しい広島お好み焼きを焼く条件は、良い食材を使うこと以上に焼き手の「ウデ」がかかわってきます。その「ウデ」とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
まずは、鉄板を目で見て強火・弱火の場所とそこが何度なのかわかることが最低条件です。焼く枚数や連続して焼くと鉄板温度が目まぐるしく変化します。
広島お好み焼きは焼くというより、蒸らすという要素が強いため、温度差を利用して焼くことが必要です。厄介なのは食材によってその焼ける・蒸れる時間が違うため鉄板温度を見極める「目」が必要なのです。
お好み焼きをセッティングした後、ひっくり返したらまず、肉が焼けます。まんまるは1枚のお好み焼を7分割で考えています。お好み焼きの上下・真ん中・左右・鉄板に近い側・遠い側です。
肉を焦げすぎないようにしつつ、この7つの位置のキャベツをずらすことにより、キャベツの焼ムラをなくし、アツアツの状態で、甘いキャベツを堪能できます。(少しわかりにくかったですかね。。。)興味のある方は問い合わせください。
最後に磯野製麺の生めんをゆでて、麺パリに仕上げ出来上がりです。
広島お好み焼きは30年以上考え抜いてきた集大成ですので是非、ご堪能ください。